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キャンプで国際交流 NPO遊び塾顧問 溝部 忠増
昨年夏、中国・内モンゴルで行われた日本と中国、韓国合同の国際交流子どもキャンプに参加した。わずか10日間のキャンプだったが子どもたちは、学校では体験できない、すばらしい国際交流を展開し、小さな外交官として国際社会に巣立って帰ってきた。
内モンゴルは中国の北部にある自治区である。キャンプ地は、北京から空路1時間飛んだ内モンゴルの首都フフホトから、車で数時間走った大草原にある。高度千数百メートルの大地、360度にわたって果てしない草原が広がる。風力発電の設備の工事中でプロペラをつけた塔が100基余り並んでいた。石炭火力に次ぐ第3の発電所を目指しているところだった。
フフホトの郊外に人口5万余の町づくりが進んでいた。広い道路を挟んで両側に商店街が広がっていた。日用雑貨のほとんどが求められるように整ってきている。このあたりは5年前まで何もない広い草原だった、という。たくましいモンゴルの勢いを見せられた感じだった。
日本から参加したのは神奈川、福岡県をはじめ北海道など全国の小学校5年生から中高校生。8人編成で自治区の子どもたちと10日間寝食を共にした。お互いに言葉も分らない。目と手で語り合い、食事を一緒に作り、同じ物を食べる。そして遊戯やダンス、スポーツで交歓を重ねた。毎日あるのは、10キロ余りの草原ウォーキングだった。こんな中で子どもたちはお互いの国の歴史や伝統、食文化、生活習慣などを学びながら平和の尊さを学びあった。
この企画を主催した日本側は、NPO法人「遊び塾ありギリス」。教科書も、黒板も教師もいない学習塾で、子どもたちの心身の発達を目指す小さな勉強会だ。ありギリスが交流キャンプに力を入れ始めたのは、福岡教育大山岳部による、現場教師の登山隊だ。
天山山脈・ポゴタ峰に登山したあと現地の関係者の話し合いでまとまった。以来、内モンゴルでのキャンプは16回に及ぶ。「ありギリス」は、その活動ぶりが高く評価され、先年、朝日新聞社の「朝日のびのび教育賞」を受けた。
子どもたちは、明日の学び方、生き方に表現しきれないほど収穫を持ち帰った。国際子どもキャンプは、実に意義深く、さらに継続し、発展し続けるだろう。
今夏は、サハリン(樺太)で開き、ロシアの子どもたちと交流する。
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