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<特別寄稿> 「リウマチ」はどんな病気か?@
<整形外科医 三井 弘>


   リウマチという言葉は大抵の人は聞いた事があると思います。しかし、かなりの人は少し誤解している事が多い。その主な原因はリウマチが加齢によって起こると考えている事です。これはいわゆる変形性関節症と間違えているためで、リウマチがどんな病気かを知らない事がよく分かる。以下質問形式でまとめてみます。

  @リウマチの原因は何か?

 残念ながらまったく分かっていない。むずかしい言葉で言うと「免疫に異常があるために起こる」、しかもその異常が自分と自分とのたたかい。 これを自己免疫と呼びます。自己免疫の異常によっておこる病気はこの他にもかなりたくさんあります。

       Aどんな症状、状態になるか?

       全身の関節がはれたり、痛くなります。手足の小さな関節から膝や肩、ひじまで少しずつ広がってゆきます。ただ首や腰はふつうは初めのうちは痛くなりません。腰痛や肩こりをリウマチと間違える人が多いと思います。もう1つ特徴的な事は朝方具合が悪いという事です。朝起きた時に両手がかたくなり、すぐに動かしにくい、動かすと痛いなどがよくみられます。これは「朝のコワバリ」と呼ばれ、リウマチの診断の1つになるものです。関節の痛みは左右対称性、しかも多発性が特徴です。これは腱鞘(けんしょう)炎とは違う特徴なので、もし腱鞘炎の人がいましたら参考にして下さい。その他全身が重い、疲れやすい、微熱が時々出るなどはどの病気にもみられる症状です。

  B遺伝性、人に感染するかどうか?

  まずこの病気はどんな形で接触しても人に感染する事はありません。遺伝性について言えば、他の病気並みにあり得るという事です。しかし統計学的にみると家族内での遺伝性について余りはっきりした事は言えません。

  Cどんな人がなりやすいか?

  もっとも多く発病するのが、30歳前後の女性です。しかし小児や老人でリウマチになる人がいるので、全年齢可能性があります。男性も1対4くらいでいますが、実感では女性の1割くらいの感じです。不思議な事に色白で美人の女性に多いといわれていますから、顔に自信のある人は注意して下さい(笑)。30歳くらいの女性の出産前後に発病する事はよく知られています。

  D治る病気か、生命の危険は?

  まず生命に直接の危険はありません。しかし簡単に治るというわけにはゆきません。リウマチは慢性で、ゆっくり進行してゆきます。全身の関節に障害、変形をつくるため日常生活にとってとてもやっかいな事になります。しかし、少しずつ治療法が進歩してきています。

  次回は治療について詳しく説明する予定ですので、どうか悲観的にならないで下さい。

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 今回ご寄稿頂いた三井弘先生は高名な整形外科医で、元東京大学医学部非常勤講師。現在は、三井弘整形外科リウマチクリニック院長。日本におけるリウマチ学の草分けの1人でもあります。


 (別府 倫兄)
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