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<特別寄稿> 「リウマチ」はどんな病気か?A <整形外科医 三井 弘>

リウマチの治療について話します。治療の中心は薬です。そのほかに手術、リハビリテーションも重要です。それぞれについて分けて説明します。
@薬物治療
最近まで一つのピラミッドを考えた使い方が普通でした。まず抗リウマチ薬、消炎鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤の順です。しかし最近、生物学的製剤が登場して注目されています。リウマチの治療で何をまず初めに使うのが正しいのでしょうか? 私の使い方、考え方は? 初期または比較的軽症と思われる人には抗リウマチ薬(金製剤―シオゾール、リマチル、アザルフィジン)のどれか1つか2つ。消炎鎮痛剤も弱いものを選び同時に使用する。
☆症状の強い人や普通の薬剤が効かない人には
このような人はほとんどの場合、抗リウマチ薬、消炎鎮痛剤を使っても痛みや炎症が無くならず、ステロイド剤によってやっと生活ができているという事が多い。
この場合二つのやり方がある。患者の年齢が若く、まだ変形など少ない人には生物学的製剤(私は外来で安全にできる、価格が安いなどから)エンブレルを使う。ある程度経過が長く、年齢が高い人にはリウマトレックス(メトレート)を使う。この場合、併用薬としては抗リウマチ薬、ステロイドもそのまま続ける。エンブレルを使う時はできるだけステロイドは中止する。リウマトレックスの中止はしない。他の抗リウマチ薬もそのまま続ける。生物学的製剤のもう1つ、レミケードも良い薬であるが、外来で使用する事は危険で入院を要するし、値段が非常に高価であるので、身障2級以上の人でないと、経済的にはとても困難であるのが現実です。
A手術治療について
膝や股関節はリウマチで壊れた時、手術以外の方法は無い。どんな薬(生物学的製剤含め)でも、たとえ進行は止められるとしても、壊れたものは修復できない。膝、股関節の人工関節は確立された手術なので、必要と考える時は、医師、病院を選択してちゅうちょせずに行った方が良い。病院、医師の選択が非常に重要で、病院よりも医師を選ぶのが正しい。人工関節は殆ど半永久的と考えても良いが、ある確率で再手術になりうる。その確率を低くするのが、医師の技術です。人工関節以外の手術もありますが、ただ怖がらず、信頼できる医師とよく相談して行うと良いでしょう。手術により薬剤の量を少なくする事ができ、副作用による生命の危険を減らす事ができるからです。リウマチの診断基準を示しましたが、早期診断は難しい病気です。
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◆三井弘先生は元東京大学医学部非常勤講師。日本におけるリウマチ学の草分けの1人です。
(別府 倫兄)
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